頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム

取組概要

はじめに


 この度、文部科学省若手研究者戦略的海外派遣事業費補助金である頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム「疾患ニュートリオームを基盤とした加齢による循環器障害研究の国際ネットワーク構築」(平成23~25年度、申請総額76,670千円)が採択されました。本事業は玉置俊晃大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授を主担当研究者として、組織的な大学院教育改革推進プログラム「医療系クラスターによる組織的大学院教育」(平成21~23年度)により構築された心・血管クラスターを拠点に、医療教育開発センターの支援により、若手研究者の海外派遣に基づく国際共同研究を展開するものです。

背景



 我が国では、生活習慣病の増加と急速な高齢化社会を迎え、動脈硬化性疾患を中心とした心血管病への対策は喫緊の課題です。食生活への介入はこのような加齢による循環器障害の予防・治療に有効であることが疫学研究により示されていますが、その科学的機序は十分に解明されておりません。

《目的》

本事業では、

1.心・血管クラスターに属する研究意欲と能力が高い若手研究者を、これまで徳島大学との国際共同研究で特に成果をあげてきた米国やヨーロッパの海外研究拠点に派遣し、全ての先進国が直面している多因子複合疾患である加齢による循環器障害の克服を目指します。

2.国際共同研究では、心血管系の細胞内ストレス応答を含めた細胞機能の制御機構、新規アディポカイン等の内分泌・代謝因子の制御を介した心血管系への作用、および血管新生・再生機能への作用に着目し、栄養素・機能性食品の心血管系に対する新しい作用とその分子メカニズムの解明に取り組みます。

3.加齢による循環器障害に対して食による新しい予防法の開発とその臨床効果の検討を目的として、感度ならびに特異度の高い新規心血管機能評価法の開発を行います。

 

本プログラムにより期待される成果


 本事業により、栄養・機能性食品と疾患の科学的連関を解明する新たな研究概念である「疾患ニュートリオーム」の国際共同研究体制の確立と加齢による循環器障害の克服に向けて 新たな視点・手法で取り組むことができるグローバルリーダーの育成が期待されます。